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Michael Jacksonとは何者だったのか

作者: Shigeo Honda 最終変更日時 2009年07月11日 19時07分 |
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Michael Jacksonが亡くなってからの欧米メディアの報道量はかなりのもの。ポップカルチャーというのがいかに社会的に重要な意味を持っているのか、という側面が見えてくる。僕にとってのMichael Jacksonは、彼の同じ年齢としての興味が一番だった。80年代に頂点にたった彼のその後は誰もが知っての通りだが、その音楽的な才能がどうなってしまうのか、どう生き残っていくのか、あるいは単に過去の人となってしまうのか、奇人変人としてのあつかいのままで終わってしまうのか、その先に何を見ようとしてるのか、といったこと。

残念なことに彼が亡くなったことにより、そうした興味や期待はすべてわからないままになってしまった。ただ今回の一連のメディアの報道を見ていて興味深いことは多々あった。

最初に彼の死亡が報道されたときに、インターネットのトラフィックは飛躍的に増加し、TwitterやGoogleのアクセスを困難にするほどだった。つまりニュースに対する反応は、テレビやラジオではなく完全にインターネットで検索・共有されるものになったということ。なかでもTwitterは単にサービスにつながらないだけでなく、こんな画像を見せていた

もっともひどかったのは、大手新聞社のジャーナリストが書いた「一時代の終わり」と言う記事。彼の「時代」とはなんだったのか、そして何が終わったかを定義すらしていない。日本の新聞の学芸欄のジャーナリストはこんな記事しか書けないのか。

反対に一番よかったのは、彼の人柄や音楽的な才能について書かれたレコーディング・エンジニアのコラム。彼がどれだけ自分の楽曲に対して完全なイメージを頭の中で描いていたを知ることができる。

僕がMichael Jacksonについて一番感じていることは、彼が黒人の文化を米国で決定的にメインストーリムにした、という点。それまでのソウル・ミュージックというものはあったが、それは傍流であってメインのポップカルチャーではなかった。彼のヒット曲という音楽だけでなく、あのスタイルや彼自身が黒人から白人へ「トランス・レース」していく過程と重なっていく。

彼がいなければ、ヒップポップがメインストリームなることはなかっただろうし、白人の「ディスコ」ではなく、多彩なDJスタイルのクラブミュージックがメインとなることもなかっただろう。

そして彼が残した最も偉大な功績は、米国における黒人の存在そのものをメインストーリームに押し上げたこと。それがなければオバマ大統領は生まれなかった。オバマ大統領が彼の存在と距離をおこうしているのは、それを自身が一番感じているからかもしれない。

 

○参考リンク

Michael Jackson Remembered

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