Susan Boyleのケース - 誰でも15分だけは有名になれる
「誰でも15分だけは有名になれる」と言ったのは、Andy Warhole。それを具現化したのが、所謂リアリティTV番組やアメリカン・アイドルのような素人のオーディション番組。そしてこの一ヶ月ほどもっとも世界中から注目されたのがこの48歳の「Susan Boyle」という女性。
最初のコンテストで正直ぱっとしないオバサンの風貌ながら、驚くべき美声とすばらしい表現力で審査員を含む会場を大きな驚きと感動で与え、そして彼女の日常は一変する。次の予選へのプレッシャー、タブロイド紙においかけれら、静かな日常はなくなる。そして彼女の出演したシーンYouTubeで膨大な再生回数となり、それがまた話題を雪だるま式に大きくして行く。もう、猫と静かに過ごす生活とは違う世界。
それがテレビという「見せ物」メディアの残酷なところ。確かに審査員は言う。
この番組は普通の仕事をし、普通の市民として暮らしている普通の人なのに特別の才能がある。そんな才能にスポットライトをあてるためのプラットホームなのだ。
この言葉に嘘はないだろう。そして視聴者は裕福でもないオバサンやうだつの上がらない携帯電話のセールスマンが天使のような歌声を持っていたり、パバロッティばりのオペラを歌いあげることに感動する。それはテレビというメディアのうさん臭さと素人の純粋性の対峙。そして残念ながら勝者は常に力のあるものの側。
このNY Timesの記事にもあるように彼女はメディアの攻勢を前に「ヘッドライトに照らされたウサギのようにおびえてしまった」のだ。
ひとつささやかな抵抗があったとすれば、海外でも日本でも紹介されるときの枕詞は、「YouTubeで1億回再生された」ということ。つまりテレビではない、「世界中の普通の人々が見た」YouTubeの再生回数が彼女の価値を決めているのだ。
○参考リンク
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