この夏の買い物 - 60間の扇子
朝、夜は涼しくなった9月中旬を過ぎても打ち合せででかけると汗ばむほど湿度が高い。地球温暖化防止のために冷房の温度は高くなり、打ち合せの会議室の中が30度以上の温度になっていることが珍しくない。子供のころのエアコン(当時はクーラーだけだったが)のない時代にもどったようで、不思議なフラッシュバックを覚えることもある。暑さをやわらげようと今年の夏は新しい扇子を買ってみた。
実はこの夏の一番良かった買い物はこの扇子かもしれない。僕は興味のないものには実に不勉強で、母が昔持っていた香りのいい白檀の扇子は特別なもので、それ以外の扇子は同じようなものだろうとたかをくくっていた。
打ち合せの途中で銀座のデパートに立ち寄って扇子売り場を見てみると様々な扇子があり、価格も3,000円から30,000円まで10倍もの開きがある。さて、どうしようか? 売り場のスタッフに尋ねてみるとこんな話が。
「扇子は「しなり」がとても大切で、しなりがあることで軽く扇いでも風量を得ることができます。そのためには扇子の骨は薄く幅を狭く作る必要があり、その数が多いほど風を感じることができます。ぜひお試しください」と。
確かに3000円クラスと比べると、6000円クラスは作りが繊細で細い骨が何本も組み合わされて美しい形を作っている。それに軽くあおいだだけで風量のある風が生まれている。正直、こんなに違いあるとは知らなかったと反省。
手であおぐという動作をすることで、気持ちも落ち着くといういい副作用もある。
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