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Mashroom Record - 香川県高松市は中古レードの秘境か

作者: Shigeo Honda 最終変更日時 2009年11月22日 12時40分 |

イベントや仕事で出張する度に、個人的な楽しみはその地域の中古レード店を訪ねること。今回のOSC高知の参加前になんの予備知識もなく香川県高松市に立ち寄った。最初の目的はおいしいうどんを食べることだったけど、街を歩くうちにこれはひよっとして? という感じをいだくようになった。その理由は.....

熊本、金沢といったクオリティの高い中古レード店がある街には共通の特徴がある。米国系のファーストフード店や国内のフランチャイズ系の飲食店が中心部に少なく、地元の食材のお店ががんぱっていること。高松だとそれは「うどん」。本当のうどんのお店は多く、おいしいし、安い。「ぶっかけ」ならトッピングをつけても300円もしない。商店街のうどんやさんから女子高校生がぞろぞろ出てきたときには少しおどろいた。地場のファーストフードということ。

2番目はいずれの街も大きなアーケードがついた商店街が機能していること。若い人がオーナーのアパレルのお店や洒落たカフェがあったりする。それに電気屋ではなくハイエンドも扱うようなオーディオショップがあること。さらにもう一つはアートの街であること。高松の商店街には、現代美術展の告知がされていた。そんな街なら中古レコード店があるはずと探してみたらやはりあった、その名も「Mashroom Record」。

「Mashroom Record」はけっこうファンキーな店。ロック、ジャズ、邦楽、オールラウンドにかなり濃いめのアナログが所狭しと詰め込まれている。しかも店内を見渡すとレコードだけでなく。ギターをはじめとする楽器もあるし、Miles Davisのグループが70年代初頭に使っていた縦縞のYAMAHAのアンプやなんと国産「ELK」ブランドのアンプもあったりする。さて、そんなお店で購入したのは次の9枚。

  • Hawkwind / Live Chronicles(ドイツ盤) - Hawkwindの1980年代のライブ。非常にテンションが高く曲は連続して演奏されていく。彼らにとって80年代を代表するライブアルバムといっていい。最近CDで未発表局を含むバージョンも発売になったようだが、Hawkwindのサウンドには重量感のあるアナログが似合う。
  • Brian Eno / Apollo(日本盤) - NASAのアポロ計画のドキュメンタリフィルムのサウンドトラックとして制作された作品。Enoにしては珍しく突き放したようなところが少なく、疲れた夜にでも安心してターンテーブルにのせることができる1枚。
  • Rober Schroder / Floating Music(ドイツ盤) - Klaus Schulze プロデュースで1980年のリリース。サウンドは想像した通りのエレクトロニックミュージック。30cmなのに45回転の高音質プロジェクト。Picure Musicのモダンな解釈とも言えそう。
  • Silvehead / Live at Rainbow(日本盤) - Silverheadは70年代はじめにデビューした英国グラムロックバンド。当時の少女マンガ的なメイクとルックスのせいか日本でのみ異常な人気となる。本質的にはブギー色の強いハードロックバンドで2ndアルバムはDeep Purpleが立ち上げたPurpleレーベルからリリースされるなどルックスとは別に良質の骨太のロックだったがセールス的に成功できないままバンドは終息。この1973年のライブアルバムは日本でだけリリースされたが、パワフルだが哀愁感の漂う演奏がいい。ボーカルのMichael Des Barresは、後にDetectiveというバンドで成功することになる。
  • Gil Evence / Svengali(日本盤) - Gilは必ずMiles Davisのアレンジャーとして紹介されるが、本当はもっと高く評価されるべきミュージシャン&コンポーザーだと僕はずっと思っている。ジャズオーケストラの新しい地平を切り開いたし、ジャズ以外の音楽も取り組み、困難をものともせずに音楽として羽ばたかせている。この1973年のアルバムも聴きごたえのあるものだ。
  • Larry Coryell / The Restful Mind(日本盤)- ジャケットを見ると「Return to Forever」のマネ? と思いたくなるが、実際はLarry Coryell+Oregonによる1975年のアルバム。その意味では想像通りの内容。Ralph Townerとのツインギターを聴かせてくれる。
  • Steve Winwood / Steve Winwood(英国盤)- TrafficのSteve Winwoodが1977年にリリースしたファーストソロ。当時このアルバムはあまり売れなかったが、Hold Onをはじめどの曲も演奏も素晴らしい。彼はこの後1980年になると米国で大ブレークすることになる。購入したこのレコードはおそらく英国盤のファーストプレス。音質もよく演奏の細部まで鮮明。
  • Mal Waldron / Play The Blues(ドイツ盤)- 1986年にドイツenjaレーベルからリリースされたアルバム。Charles Mingusのグループで1950年代に活動をはじめたピアニストである彼は非常に緻密で繊細なプレイが特徴。このアルバムタイトルから想像するようなブルージーな演奏ではなく、とれも繊細で抑制の利いたプレイを聴かせてくれる。その音楽に向かう真摯な態度が聴き手にも伝わってくる。
  • The Art Ensemble of Chicago / Urban Bushman(日本盤)- 最近見かけると購入しているのがThe Art Ensemble of Chicagoのアルバム。70年代末頃からECMレーベルから多くリリースされていること、それに年齢を重ねたせいか彼らの音楽がよく理解できるようになってきたことがその理由。メンバー一人一人の演奏能力が非常に高く、合わせて民族楽器を含む多様な楽器編成で完全なフリーからダンスミュージックまでとてもカラフルな音楽を生み出す。ただ残念なことにメンバーの何人かはこの数年で亡くなってしまった。そしてこのアルバムもライブレコーディング。

CDも悪くはないが、やはりアナログで聴く音楽は格別。

mashroom Record

○参考リンク

Mashroom Recordのブログ

 

 
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