地方でも少なくなる中古レコード店
仕事やイベントで東京を離れると出先の街で中古レコード店を見てまわるのが楽しみのひとつ。ただ残念なことにやはり年々お店も品物も減ってきている。それでもCDベースのミュージックビジネスの衰退度に比べたら、年齢の高いコアなファンが多いアナログディスクのビジネスはニッチビジネスとして生き残りができるのかもしれない。
これまで仕事やカンファレンスへの参加で出かけた街の中で強く印象に残っているのは、札幌、金沢、熊本。共通しているのは、文化度の高い街であること、そして地域で独立したビジネスが成立している。それに、むしろ東京よりも取り扱い商品が充実していたり、価格もこなれていたりする。またその街独特の偏りがあるのも面白い。
先週末に出かけたのは数年ぶりの熊本。最初に訪ねた5年ほど前には大きなアーケードのある通りに5店もの中古レコード店があり、20枚以上購入して帰ったもの。今では店舗も3店になり。少しづつではあるが、やはりアナログディスクの在庫は減ってきている。それでも独自に買い付けたと思われるジャズやロックのオリジナル盤を入れてくるなど頑張っている印象をもった。世界的にそうだが、アナログディスクというのはニッチなビジネスでありつつ、ある規模の市場が絶えずある。かと言ってそれが骨董品のような希少ビジネスになるかというとそうではなく、お店と顧客とのコミュニティが自然と形成されていく。数年に一度しか訪ねないお店のスタッフが僕のことをしっかり覚えていたりするのだ。
今回購入したのは写真の5枚。左上から、
- 女性の体が男の中を通り抜けそうなPLACEBOの2003年のこのアルバムのジャケット写真はアナログサイズでこそ魅力が増す。
- Stoogesのファーストは再発売の2枚組。一枚にこれまでブート音源では出回っていたJohn Caleのオリジナルミックスが収録されている。一般のイメージと違い、Stoogesの音楽がかなり計算されたサウンドだったことがわかる。通常のロックからあまりにも逸脱していたために、当時はセールス的に惨敗だった。
- URGH! A music war 2枚組。Punk-New wave全盛時代のライブオムニバス。同名の映像作品もある。以前カセットで持っていてよく聴いていた。Devo, Peru Ubuといったアクロン系からPoliceのようなポップ系、あるいは999, Magazineといったロンドン系まで合計27アーティスのライブを収録。
- Baker, Garvitz and Armyは、70年代のスーパーバンド・ブームに登場したグループのセカンドアルバム。元CreamのGinger Bakerがいたことが話題だが、ハードプログレッシブ・アルバムとしても秀逸。
- ELPのファーストは、彼ら自身のレーベルManticoreからリリースされた時の英国盤。個人的にはこのManticore時代にプレスされたものが好みだ。限られたレンジの中でサウンドスケープを造り出すEddie Offrodのプロデュースがよくわかる。
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