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Keith Emerson Band 来日公演 - ELPの音楽の再発見

作者: Shigeo Honda 最終変更日時 2008年10月25日 16時16分 |
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70年代の人気プログレッシブロックグループ、Emerson Lake & Palmerの一人のKeith Emersonが、彼自身のグループで再度来日した。ELPは僕が中学生の頃のフェバリットグループ。キーボード主体のバンドとは思えないほど非常にパーカッシブなサウンドと、Greg Lakeの叙情的なボーカルのコントラストが魅力。しかし70年代の終わりにバンドは失速してしまった。

ELPの音楽を他のブログレッシブロックバンドとの違いを際立たせていたのはKeith Emersonの音楽指向にある。欧米人のキーボードプレーヤにありがちがクラシックコンプレックスがなく、彼が好むがバルトークやコダーイ、ムソルグスキーといった作曲家は西欧クラシック音楽の「アウトサイダー」であるという点、民族主義的というか、その地方の土着のリズムの音楽はもともと「ロック的」な要素を含んでいた。その影響を受けた彼とGreg Lakeの叙情性がブレンドされピークとなったのが「Tarkus」「Pictures at exhibition」のベストセラーアルバムに結実している。

高校まで地方都市に住んでいたので当然1972年の来日公演に行くことはできず、90年代の再結成ツアーの時はそれほぞ興味が持てず、前回のKiethのソロツアーのときは事前にライブ音源を聴いたもののもう一つ煮え切らない印象で、なんとなく行きそびれたままになっていた。それが今回の来日を知って早々にチケットを購入し、それなりに楽しみにしていた理由は昨年のツアーからギターとボーカルを担当しているMarc Bonillaの存在がある。昨年のイタリアツアーの映像を見るチャンスがあったのだが、ギターが上手いだけなくボーカルもいい。本人には申し訳ないがくたびれた感じのGreg Lakeよりも、新鮮でELP時代のレパートリーもフレッシュに聴かせてくれている。

さて、僕が出かけたの二日目の10月16日のCCレモンホール(渋谷公会堂という名前のほうがいいと思うのだが)のライブ。少し意味不明の和服の女性による鼓によるパフォーマンスの後でメンバーが登場。新作からイントゥルメンタルナンバーでウォーミングアップ。次はおなじみの「Karn Evil No.9 Part 1」。Marcのボーカルが冴える。この後も新旧のナンバーがバランスよく演奏されていく。前半のハイライトはMarcバージョンの「Lucky Man」。ギターの多重エフェクトと歌がいい。そして曲の終盤のMoogソロ。重低音からスイープするサウンドがホールを満たす。

このメンバーで演奏されることを予想してなくてイントロから驚いたのは「From the beginnig」。アコースティックギターとピアノの落ち着いたアレンジ。「次はファーストアルバムの曲をMarcのアレンジで演奏するから」と紹介された始まったのは「Barbarian」。ディストーションギターであの印象的なリフを決める。そして最後はやはり「Tarkus」。やはりKeithにはこの早弾きのリフが似合う。中盤にリボンコントーラーによるパフォーマンスを含め全曲を完奏。

アンコールは「Fanfare for common man」に始まり、America, Nutrockerと進みさらには逆側からキーボードを弾くパフォーマンスでバッパの「トッカータとフーガ」を弾いてみせる。昔のようにハモンドオルガンを振り回すことはなかったが、それで十分にアクロバティック。

終わってみれば2時間半タップリの公演。もっとも印象的だったのは、30年以上を経てELP時代の音楽がそほど古いものと感じなかったことかもしれない。

○参考リンク

http://www.keithemerson.com/

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