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Steve Reich(スティーヴ・ライヒ)来日公演- 東京オペラシティにて

作成者 Shigeo Honda at 2008年05月26日 19時04分 |
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5/21の夜、東京オペラシティのSteve Reichのコンサートに出かけてきた。初めて耳してから30年以上を経てライブで聴く「Music For 18 Musicians(18人の音楽家のための音楽)」は胸に迫るものがあった。

Steve Reich(スティーヴ・ライヒ)来日公演- 東京オペラシティにて

初版の独ECMレーベル盤とコンサートのパンフレット

当日の会場はSteve Reichのコンサートらしいというか、所謂現代音楽ファンとは違うカジュアルでDJ風な若者も多数くいたし、僕と同年代の職業不詳(自由業?)の人が目立つ。その前の週に出かけたASIAのライブのほうがよほど中高年サラリーマンが多かった。

今回の日本公演の中心は後半のアンサンブル・モデルンの演奏による「Music For 18  Musicians」。これまで演奏法の課題(指揮者なしで18人が演奏しなければならない)などりによりこの曲はSteve Reichのアンサンブルでのみ演奏されたが、スコアが研究・整備されたことによりアンサンブル・モデルンでの演奏も可能になった。難易度の高い現代音楽の演奏を精緻なプレイでこなしているアンサンブル・モデルンがこの曲をどう表現するのかという興味も。

約60分という長い演奏が始まると、その音楽の流れに合わせて昔から何度も何度も聴いていたフレーズが次から次へ頭の中にわき上がってくる。Steve Reichのピアノを含む演奏家達も5分、10分と時間が経過するのにつれてリズムに躍動感が加わり、女性の声楽アンサンブルもあの切ない短いメロディを繰り返し歌う頃には、胸が熱なる。

1973年の初演からすでに35年を経てもこの音楽がこんなに魅力的に響くとは。Steve Reichやミニマリズムの音楽をというとAmbient Musicの始祖のように考えられることもあるがそれが間違っている。この音楽は聴くものに「覚醒」や「意識の変化」を求めている。それが20世紀のミニマル・ミュージックのある意味社会的な意思表明ではなかったか。それが2008年になってもまだ力強く心を揺さぶることができる力を備えている。

最後の音が静かに消えていったあとの歓声はよかった。スタンディングでのほとんどロックコンサート並みの観客の歓声と拍手。何度ものカーテンコール。聴衆も演奏家も幸福な時間だった。

○参考リンク
http://www.stevereich.com/
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