Tod Machover - 音楽は誰にでも開かれたものである
MIT教授のTod Machover氏のTEDのスピーチから。彼は80年代後半からテクノロジーと音楽を結びつけて新たな演奏を可能性を広げる研究を進めている。彼に取って音楽は開かれたものであり、誰もが音楽で自分を表現することができるように、従来の演奏法ではない身体とインタラクティブに呼応する演奏ツールを創造している。
その成果はHyperInstrumentsというシリーズを生み出し、90年代のにはチェロ奏者のYo-Yo-Maのエレクトリックチェロや指揮をするよう手を動かすことで音楽を制御できるグローブ型ツールで実際の演奏も行っている。
90年代はじめには来日もしており、関係者のみの非公開のライブでPhilip K. Dickの小説Valisに基づくHyperOperaの短縮版を渋谷のオーチャードホールで上演している。僕はこのときの演奏を聴くことができたのだけど、その独特な鋭敏なサウンドは今での強く印象に残っている。
さて今年のTEDカンファレンスに登場したのTod Machoverは前記のHyperInstrumentsをさらに発展させ、本当に誰にでも自分の音楽を演奏することができるシステムの成果を伝えている。小さな子供達、老人達、障害のある人たちでも自分の思いを音楽という翼にのせて自由に飛び立たせることができるのだ。
講演の最後でこのプロジェクトに協力してきた障害者が演奏するシーンは見るものの心に響く。それは単に障害を超えて演奏しているからでなく、音楽が本来持っていた自由な力を再認識されてくれるからだ。


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