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ジミヘンだって幽霊にする - 日本だけのアルバムカバー

作成者 Shigeo Honda at 2008年04月24日 15時12分 |
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60年代、70年代はおおらかというか、アーティストの意向などはおかまいなしに日本のレコード会社が勝手なカバーでリリースすることができたし、日本独自のベスト盤なども存在した。僕の手元にそうした何枚かがある。

写真の手前はJack Bruceの1969年のソロ作品'Songs For A Tailer' 。当時のブリティッシュ・ジャズロック・プレーヤーがサポートした好盤。Theme for an imaginary western, Rope ladder to the moon, Ticket's to water fallsという名曲が収録されている。オリジナル盤のジャケットは憂いを感じさせるJack本人のアップのポートレートだったが印象が暗いからだろうか、日本盤ではライブでベースを演奏するポートレートに変えられてしまっている。見開きジャッケトの内側に本人のアップのポートレートが配されている。

左上は、Jimi Hendrixのセカンドアルバム' AXIS BOLD AS LOVE’。オリジナルはJimiが千手観音になったド派手なイラストだったが、その強烈さにおののいたのか、日本盤は椅子に腰掛けた”おとなしい”ジャケットに変更されてしまっている。Jimiに関してはデビューアルバムもアイドル風な英国盤とサイケデリック感を全面に出した米国盤ではジャケットも曲目も変更されていた。

日本独自ということなら極めつけは右上のJimi Hendrix追悼盤2枚組の"Legacy"。ジャケットがすごい。米国人の彼が足のない日本の幽霊姿で印刷されている。それだけ日本のレコード会社も真剣だったのだろうか。追悼版という意図が実にわかりやすい。それに中身は当時の日本ポリドールの手元にあるテープを使っているのであろうか、モノラル音源、ステレオ音源が混在している。

この他では、Kate Bushのデビューアルバムもオリジナル盤は凧に乗っているというオリエンタル色の濃いものだったが、日本版ではKate Bushのバストを強調した上半身のポートレートに変更されている。どうも日本のレコード会社は欧米アーティストの東洋趣味のジャケットが嫌いだったのかもしれない。

また当時はレコード会社各社は夏と冬にさまざなアーティストの独自のベスト盤をリリースしてファンを楽しませてくれた。ただし、あちらこちらのマスターテープからダビングしているらしく音質がいまひとつでがっかりすることも少なくなかったが。その度に正規のアルバムを集めようと誓ったものだ。今でもアナログディスクを買い続けているのはそのせい?