Douglas Engelbartの理想から40年 - 未だに僕らはそこに到達していない
スタンフォード大学で1968年12月9日に行われたDouglas Engelbartによる歴史的なデモンストーレションから40年後の今年の12月9日に当時の関係者を招いていての当時のデモ映像の上映会が開催された。マウス、ビットマップ・ディスプレイ、ネットワークといった今日のテクノロジの原型がそこにある。しかしその理想には僕らはまだ到達していない。
Douglas Engelbartについては、以前のブログでも触れたことがあるが、コンピュータと社会・生活を考える上でのもっとも重要な人物であり、今見てもそのデモは衝撃的ですらある。そんな彼の業績が日本では単に「マウスの発明者」程度にしか紹介されないのは非常に悲しい。
そのデモのタイトル「a research center for augmenting human intellect(人の知的能力を拡大するための研究)」が全てを現している。ネットワークを使った知的活動を支援するシステムのビジョンがすでに40年前に存在していたのだ。記念セミナーでダイナブックの提唱者のAlan Kayは言った。
この1960年代の彼のビジョンは人類の知識を拡大・促進するためにコンピュータを利用する可能性を解放したのに、その後の商業主義がその理想ををダメにしてしまったのだ。
このAlan Kayの指摘は、未だに僕らに重く残されている。インターネットが普及し、一見人々はつながり、コラボーションが可能になっているように見えるが、それは40年前の理想とずれてしまっていないか。その理由はなぜなのか、それはテクノロジーではなく人間の問題ではないのだろうか。
○参考リンク
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