World Plone Day 2008 Tokyo 終了 - Ploneはビジネスになるのか?
World Plone Day 2008 Tokyo は大きなトラブルもなく無事に終了。イベントスタッフの皆さんお疲れさま。肌寒い日に会場にお集りいただいた皆さん、ありがとうございます。今回も運営側スタッフとしての参加した。既に3年以上Zope、Ploneのコミュニティに関わりビジネス面でもつながりを持つようになってきたが、毎回イベントの後で感じるのは「Zope」や「Plone」はビジネスになるのか? ということ。
今回のWorld Plone Day 2008のイベントに関して本家のPloneコミュニティのイベントアナウンスは10月に入ってからの金融危機を受けたかなりビジネスメッセージ性の高いものだった。このままのメッセージを翻訳して日本で使用しても、非常に「とんがった」印象はあるかもしれないが日本の土壌には合わないだろうという判断で国内向けには違った案内とした。
その主たる理由は「日本ではビジネスデシジョンのできる立場の人はITについては門外漢である」から。これはIT分野だけのことではなく「日本ではビジネスデシジョンのできる立場の人は英語でのコミュニケーションについては門外漢である」、「日本ではビジネスデシジョンのできる立場の人はデザインについては門外漢である」と書き換えることも可能だろう。これは企業規模の大小でも役職のランクにも関係なく共通しているように感じることが多い。日本の企業にとってそれは不幸なことだ。
FOSSのイベントが一部のGEEKな人たちのものであったのは過去のことで、海外では開発者向けの専門的なカンファレンスを除けば、業界の動向やソフトゥエアの導入判断で一般の管理職や役員がこうしたイベントに足を運ぶことは珍しくない。そこで経営的な観点からソフトウゥエアを「見る」人とエンジニアリングの観点から「見る」人がクロスすることでそのソフトウェアがブラッシュアップされ普及が促進していく。言葉を変えれば「自分たちの目で見て評価し」、「自分達の頭で考えて判断する」ことができなければFOSSの導入の成功は難しい。単に「予算がないから切り替える」という低次元の判断では導入後の成功はあやうい。
僕がZope+PloneやRuby On RailsをはじめとしたFOSS注力するのは、これらのソフトウェアが「自分たちの目で見て評価し」、「自分達の頭で考えて判断する」こと要求するソフトウェアであるからだ。単なる「バスに乗り遅れるな」的なものではない。そしてこれからの時代はまさにそうした自覚的な人たちのための社会であるべきだからだ。
少なくとも今回のイベントに参加いただいた皆さんにはそういう意識に溢れている方が多かったし、それになによりも励まされた。イベント後の懇親会では「ビジネスになるのか?」 という視点から進み出て、「ビジネスにするにはどうするか?」「ビジネスとして成功させるにはどうすればいいのか?」といった議論が中心だったことも心強い。こういった人たちの存在がこの国のビジネスを変え、世界とつながったいくことを信じたい。
○参考リンク
World Plone Day 2008 Tokyo(ビデオ)(会場を提供いただいたJonathan教授の編集によるまとめ)
当日のUstream.tvの中継アーカイブ(音声がよくありませんが)
前: OpenOffice 3.0 Aqua for MacOS X - 待望のリリース

