パーソナルツール
現在の場所: ホーム Computing Chumby - 小さいけれど大きな変化を教えてくれる
categories

wpd-logo-s

 

Chumby - 小さいけれど大きな変化を教えてくれる

作成者 Shigeo Honda at 2008年08月03日 23時25分 |

一年ほど前から気になっていたインターネットアプライアンスの「Chumby」をようやく手に入れることができた。手にする前は、インターネットラジオが聴けるかわいいインターネット端末という印象だったが、実際に使ってみると普段コンピュータで見ているインターネットとはまったく違う世界観を持っていることに驚いた。大げさな言い方に聞こえるかもしれないが、最初のMacintosh 128K を手にした時のような新鮮が感動がある。

Chumbyは、組込みLinuxをベースとし、WiFiでネットワークに接続するインターネットアプライアンス。5インチの液晶はタッチパネルなっており、時計、インターネットラジオ、ニュースビューワー、YouTubeなどのビデオビューワなどとして機能する。Chumbyをとてもチャーミングなものにしているのは、縫いぐるみようなソフトな外装とそのインターフェースデザインにある。最初のMacintoshを感じされてくるのも当然で、初期のMacintoshのインターフェースデザインに関わったSusan Kareがマネージメントチームとして参画し実際にコンセプトデザインも担当している。

Chumbyはコンピュータとケーブルで繋がなくていい「自立した存在」。最初にchumby.comのサイトでユーザー登録を行い、Chumby自身をWiFi経由でchumby.comに接続してアクチベーションを行う。ソフトウェアはどうなっているかというと、ベースシステムもWiFi経由で自動アップデートされるし、アナログ&デジタル時計、flickrのフォトビューワーやNYTimesのニュースリーダーやCBSなどのビデオビューワーなど数百種類のウイジットから自分のChumbyで使いたいものを選択してダウンロードできる。しかも場所や気分に応じたウイジットをチャンネル別に管理することができ、例えば平日の仕事モードのチャンネルと週末のチャンネルを切り替えることも簡単。

画面にはウイジットによる情報が次々と表示され、気にあるものがあれが指でタップすると詳細な記事が読めたりビデオが再生されたりする。 つまりラジオ、新聞、テレビというレガシーな既存メディアがこのChumbyのウイジットを介することでオンデマンドでインタラクティブなものに変容されている。それもコンピュータのような煩雑な操作は必要なく、ポンポンと画面にタッチしていくだけで情報を見ることができるのだ。このオープンな利用環境にはちょっとしたショックを覚える。

日本的な感覚で見ると操作性やタッチパネルの品質などに荒削りなところはあるものの、使うインタラクションの楽しさ、その自然さは日本の企業で残念ながら生み出すことができないもの。「自分で使うものを自分で選べる」「自分で使うものだから自分で何をしたいかが決めることができる」というエンドユーザーの主体性にゆだねるというプロダクトコンセプトをもった製品がサービスがこの国で作られるにはあとどれだけ時間がかかるのだろうか? それとも日本人はお仕着せのサービスだけで満足して疑問ももたず、「自分で使うものを自分で選べる」力を持てないのだろうか。

少しGeekな話もすると、ChumbyはLinuxOSなのでSSHでログインしたりもできるしHackしてみると面白そう。またChumbyのウイジットはFlashで開発できるので比較的簡単にオリジナルのウイジットが作れそうだ。正直に言うと、僕にとってはiPhone3GよりもこのChumbyのほうがインパクトがあったし、とても楽しんでいる。

 

 

○参考サイト

http://www.chumby.com

Linux Journal - Chumby Redux

Linux Journal - Adventures with Chumby