Predicting the next 5,000 days of the web - 5000日後のWEB
1994年のこと。インターネットは爆発的に普及する前で、一部の先進的なユーザーがまだ中心だった時代。ネットでホテルや航空券の予約ができるようになるとか、通信販売ビジネスの中核になる、ビジネスコミュニケーションの主体は電話や郵便からメールに変わる、とクライアントとの会議で主張すると、クライアントの役員からは「そんなことは起こりえない」と一喝された。それで今はどうなったかと言えば、検索は誰もが日常的に行う行為となり、ビジネスはネットに大きく依存する社会となった。そしてそれまで高価な費用が必要だったサービスの多くは無料で提供されている。では、次の5000日後のWEBはどうなるのか? そのキーワードは「THE ONE」。
「Whole Earth Review」の出版者であり、「WIRED」誌のエグゼクティブ・エディターである Kevin Kellyの2007年のEG Confereceでの講演「Predicting the next 5,000 days of the web」は、単なる予言を超えて示唆に富んでいる。詳しくは下記のビデオを見ていただくとして彼が講演の最後に挙げているポイントを整理しておこう。
There is only One machin
今のサーバーの概念は変わり、世界は一つのコンピュータに接続されることになる。そのコンピュータは信頼性が極めて高く、絶対にダウンしたりはしない。※ただこれは昔の汎用機のような大きなコンピュータに戻るということではなく、巨大スケールのグリッドコンピューティングによってこそ実現されるもの。
The web is its OS
WEBはOSにあり様々なアプリケーションはその上で動作する。※すでに僕らが使っているGooglAppsがそうであるように個々のコンピュータにアプリケーションをインストールするのではなく、WEB上でアプリケーションは無償かそれに近い低い金額で提供される。またストレージはローカルにはもたないで全てはサーバーに保存される。データの概念も変わる。テキスト、画像、ビデオという区別はなくなり、すべてメタデータとして扱われる。
All screens look into the one
PC、携帯電話、PDAなどのスクリーンは、前記の同じ一つのコンピュータに接続される。それによりどの環境からでも同じデータにアクセスできる。
No bits wil live outside the web
時計、テレビ、リモコンからクルマ、広告塔まですべてものはWEBに接続される。※それによりすべてのモノはリンク可能なものとなる。
To share is to gain
プライバシーという概念の変容。あらゆる自分に関わる情報、自分が作ったデータは他のユーザーにリンクされ緩やかな関係性が作られる。それによりまた自分も有益な情報を得ることができる。※この視点から考えたとき今の日本のGoogleストリートビューに対してのリアクションは枝葉末節のことでしかない。本当に「透明な社会(Transparent Society)」の時代がやってくる。
Let the One read it
その「一つのサーバー」はインテリジェントであり、あらゆるデータを読み込んでいく。
The One is us
そして、我々はひとつになる。


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