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Digital Vietnam Wall memorial - 死んだ兵士達の物語が始まる

作者: Shigeo Honda 最終変更日時 2008年04月02日 18時15分 |
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日本のヒロシマ,ナガサキに相当するものが米国にあるとすれば、僕はそれは「ベトナム」ではないかと思う。20世紀以降の戦争は例外なく高邁な理想論で始まり泥沼で終わりを遂げる。負けが込むほどに、一気挽回の幻想に取り付かれ、惨劇が繰り返されるだけ。中でも勝利だけが信じられていた戦争、それがベトナム戦争だった。

ベトナム戦争は米国が初めて体験した敗北であっただけでなく「戦争の意味」が消失していく過程を、実際に戦場でおきていることをTVというメディアがリアルタイムに伝えた最初の戦争でもあった。

米軍だけでも数多くの兵士がなくなり、さらに多くの兵士は傷つきながら、第二次大戦のときのような歓迎の声もない沈黙の視線の中で国に戻ってきた。

そうしたベトナムでなくなった兵士の名前が刻んだ巨大な碑がワシントンにある。CNNによるとこの「Vietnam Memorial Wall」のデジタル版のサイトが立ち上がった。刻印されているすべての指名がデータベース化され、年齢や出身地などから検索できるだけなく、ユーザー登録すれば写真や資料をアップロードして情報を加えていくことができる。つまりこれは戦死者を軸にした大きなコミュニティサイトといっていい。

ワシントンまで出向かなくても、自宅からインターネット上の碑にアクセスし、肉親を感じ、仲間を調べ、写真や書類などの「記憶」を加えていく。ここに制作者の戦争を記憶する、戦争を伝えるとは何か、という強い意志を感じる。戦争という国家や政治による抽象的な争いの前線にいる兵士は、生身の家族を愛する普通の人間なのだということ。添えられた履歴や写真がそれを雄弁に物語る。

過去から現在へそして未来へと「戦争とは何か」を伝えていく。そして僕らはこれから学ばなくてはならない。彼らはもう帰ってくることができないのだから。

○参考リンク
Vets pay tribute to fallen comrades at virtual Vietnam wall
Interactive Vietnam Veterans Memorial

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