Google - 中国はもうたくさん
Googleが中国(政府)に対して「新しいアプローチ」でのぞむという公式ブログの記事が大きく取り上げられている。広く知られているように中国政府はGoogleやYahoo!の検索結果を検閲し、政府にとって特定の情報を検索結果に表示しないよう要請している。そして各社はこれまで一応協力をしてきたのだが。それだけでも充分ではなかったらしい。
Googleに対して中国から攻撃が継続的に仕掛けられ、最初は単なる攻撃かと思われたもが他の米国内のサイトをターゲットに含む組織的なもので中国の人権活動家のGmailのアカウントの乗っ取りを目的としたものだったことがわかった。Google側としてはしては検索制限・検閲についての中国政府の要望に応えているにも関わらず、こうした組織的な攻撃がおこなわたことはビジネス上、重大な懸念事項であるということを明言したことになる。なので、場合によっても中国からの撤退も辞さないとしている。
こうしたGoogleの判断に「今更の自由主義者きどり」と揶揄する声もあるが、純粋にビジネスとしての判断だけでも撤退という選択肢は正しいに思う。中国でビジネスをするということは相手は中国政府であって、そのビジネスパートナーからの条件を受け入れてビジネスしているに、もう一方は組織的な不正アクセスを行っているようではビジネスはできない、ということ。要は「ルールがないところではビジネス成立しない」のだ(これは今の日本でももっとも懸念されることでもある)。
経済やテクノロジー(イノベーション)が発展するには「資本主義」「民主主義」「言論の自由」の3つが欠かせない。これのどれか一つでも欠ければもはやそれは虚像のもの。そもそも経済は「計画できる」ものでない。日本での90年代のバブルの崩壊や2008年のリーマンブラザーズの破綻からもそれは分かるだろう。過去を振り返ればそれは「バブル」「異常」だったと言えるだけで、渦中の時はそうわからなかった。今の中国の「政府のコントロール下の計画的経済発展」が本物かどうか、それが試されるのはこれから。今回のGoogleブログを読んで、今の中国政府とビジネスのきしみ始めた音が聞こえてくるような気がする。
○参考リンク
A new approach to China
Google to China: We've Had Enough
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