Yahoo! 買収断念はMicrosoftの限界点なのか
NYTimes紙の記事によると、Microsoft社はYahoo!との会談の結果、3ヶ月に及んだ買収交渉を断念すると発表した。MS社は提示金額を一株$33まで上げたがYahoo!側の提示する$37との溝を埋めることはできなかった。しかし、それだけが買収断念の原因なのだろうか?
買収金額が$1ドル上がるたびにMS社はさらに14億ドルの負担となる。MS社の決断として、そこまでつぎ込んでYahoo!を買収しても本当にGoogleに対抗できるほどのインターネット分野での成功ができるのか? そのビジネス的な判断があったのは当然だけど、MS社側の委任状獲得も辞さないというスタンス(脅迫的だというメディアの指摘もあった)に思ったほど支持があつまらなかったこともある。
MS社が強硬な買収や独占的で高圧的なマーケティング手法が使えた90年代〜2003年頃までと時代が変わったことを痛感する。Netscape社を追い込んだ「ブラウザ戦争」や日本では当時の代表的なワープロソフト「一太郎」からのシェア奪取を目指してのオフィスソフトのバンドル戦略など、独禁法を犯すリスクもいとわなかったのに(そうした過去の戦略が原因で近年欧州では莫大な賠償金を支払うことになるのだが)。
僕には今回の買収断念という判断(それもあの過去最強の強面CEOの選択ということ)が、MS社の大きな分岐点になる気がする。あのMS社をしても、もう自分の思うようにできなくなったのだと。
○参考リンク
Microsoft Withdraws Its Bid for Yahoo
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