Arts, Books & Film
アート、本、雑誌、映画などについて
デザインはビジネス戦略であってアートではない
フロックデザインの創始者であり、インダストリアルデザインの新しい地平を果敢に切り開いてきたHeltmut Eslingerが、すぐれたデザインとすぐれたビジネス戦略についてに書いた書籍「FINE LINE: How design strategies are shaping the future of business」の邦訳が出版された。企業の規模を問わず参考になる示唆に富んだ内容となっている。
エリック・ドルフィーとマン・レイ、新橋駅前の古書市で買ったもの
3月末の寒い夜に用事があって新橋のSL広場に出てみると、テントが並んで古書市がたっていた。年度数回ここであり15年ほど前はよく眺めて気に入ったものがあれば買っていた。少し時間があったことと、懐かしさもあって寒いけれどひと通りお店を回ってみた。アイドル写真集のところに人が少しいるだけで、寒いだけでなく本を手にとって見る人も少ないし、売っているお店も高齢の人が多い。いわゆる古書はもう関心がもたれなくなってしまったのか?
「筋のよい答え」は基本と小志から
普段あまり国内でビジネス書として紹介されているものは読まないのだけど、この本は場違いな感じでAXIS誌で紹介されていて、デザインやビジネスと遠そうで近くにある印象があって買ってみた。短いけど簡潔にまとまっていて、これはいい本。自己意識過剰だったり、自説を主張するだけのビジネス書とは違う。
演劇とテクノロジーがメッセージなるとき
もうひとつTEDカンファレンスから。演劇とテクノロジーが有機的に結びつくとき、たった一人のパフォーマーとマルチメディアスクリーンだけで驚くほどの表現力とメッセージが生まれる。
Fading Japan - 消え行く日本
NewsWeekの最新号のタイトルは「Fading Japan - 消え行く日本」。書店の雑誌欄で見かけて表紙の写真にひかれて手に取った。外からこの国を見たらそんな風に見えるのだろう。日本のメディアは決してこういった議論をしない。
AXIS Vol.140 - デザインとその意味
たまっていた雑誌を読んでいて、AXISの8月号は最近の中ではもっとも充実した誌面だった。最近本誌が訴えっている「デザインは企業の生命線である」「デザインは単なるカタチではない」「デザインは意味をもたらすもの」という方向性ともマッチしていた。
How Benjamin Button got his face - リアリティの追求
ブラッド・ピットが主演した映画「ベンジャミン・バドン」がどのように実現できたのか、映画におけるCGの現在ついてTEDのセミナーで紹介されている。最近新作の映画をほとんど見ていないのだけど、こうしたテクノロジーは表現の幅や映像の可能性を広げるのだろうが、作品の意味や質に貢献することはできるのだろうか?
Harmut Esslinger - フロッグデザインの赤鬼さん
AXISの12月号の表紙を見てもしやと思ったら、やっぱり元フロッグデザインのHarmut Esslinger。80年代の終わり、まだインダストリアルデザインについて何も知らないころに当時在籍していたGeodesic社の上司に連れられていったのが、カリフォルニアのフロッグデザインのオフィス。そこの責任者が彼だった。
横浜トリエンナーレ2008 - 時間のクレパスに落ち込んだのは誰?
3回目となる横浜トリエンナーレに出かけてきた。今回はあまり期待をしては行かなかったのだが、それでも疲労感が残るだけになるとは思わなかった。広い会場に対してあまりにも内容がなさ過ぎる。これはひどい。キュレーターが問題なのかどうかはわからないが、もっと見せ方とか集め方、テーマの設け方があったのではないか。「TIME CREVASSE (タイムクレヴァス)」というテーマに自身が落ち込んだのだとしたら皮肉なこと。
TED : Will videogames become better than life? - マリオが君を迎えにくるよ
ゲーム産業は映画や放送に匹敵するほどの巨大な産業になった一方で暴力行為などの犯罪を助長しているという批判がある。僕にとってのビデオゲームは1980年代の前半にCommodore64で体験。何十本というゲームをプレイしたあとでゲームそのものから離れてしまった。8ビットのころの楽しさが失われ、妙なリアリティを追求しはじめたからだ。しかし現在のゲームはもっと精神の深い部分に関わるようになってきているらしい。
Buckminster Fuller - 未来を見透すことができたアーキテクト
NYTimes紙から。ホイットニー美術館で、大規模なBuckminster Fuller(バックミンスター・フラー)の展覧会が開催されている。「宇宙船地球号」という概念を早くからもち、建築だけの範疇の止まらず、思想面でも60年代のカウンターカルチャーから大きな支持を得ていた。Fullerの名前は知らなくても、三角形の支柱を組み合わせたジオデシックドーム(Geodesic Dome)の原理は都市の中であちらこちらに見つけることができる。
Chris Jordan - 数が見せるグロテスクな風景
TEDのビデオから。フォトアーティスト、Chirs Jordanの最新の作品のタイトルは「An American Self-Portrait(アメリカの自画像)」。現在の米国を象徴する様々な統計の数字を視覚化することによりその実態を見るものに強烈に印象づける。
Yves Behar - デザインは付加価値ではない世界を変えることなのだ
このところのAXIS誌のインタビュー記事は面白いし、日本の状況と比較して考えされられるこが多い。それは「デザインとは何か」という認識に関わることでもある。
MIles Davis - 新しい、自由な音楽を求めて
Miles DavisはJAZZというジャンルに属しながら、そのJAZZという概念を可能な限り広げたミュージシャンの一人。僕が初めて彼に興味を持った1973年以来、僕の中ではMiles Davisはジャズ・ミュージシャンというよりも彼独自の音楽観を彼自身のバンドのなかで構築、脱構築を繰り返しながら変化させていった自由な音楽家という印象が強い。彼の音楽の前では、Jazz,Funk, Rockという概念はあまりに無力だ。
「建築の記憶」- 残すことと見せること
見たい展覧会というのは、まだ会期があると油断していると見逃してしまう。あっ、そうだ。と気がついたときには終わっていて悔しい思いをする。そうならないように、東京都庭園美術館で3月末までやっている「建築の記憶 -写真と建築の近代史」展に出かけてきた。

