Yves Behar - デザインは付加価値ではない世界を変えることなのだ
このところのAXIS誌のインタビュー記事は面白いし、日本の状況と比較して考えされられるこが多い。それは「デザインとは何か」という認識に関わることでもある。
「デザイン」という言葉の認識の違いを感じることが少なくない。端的に言うと「デザイン=単に格好よいもの」「デザイン=サービスや商品を魅力的に見せる魔法」としか考えていない経営者、マネージャがまだまだ日本には多い。もはやデザインは「付加価値」でない。
フィリップス・デザインのCEOであるSefano Marzanoは言う。
企業活動において、一般の人々との関係性をより強調するということ。デザインが生活をより良いものにするということを人々に感じてもらうこと。そう感じてもらわない限り商品は買ってもらえないし、企業の利益にもつながらない
そのことをトップマネジメントは理解しないといけないし、デザイナは理解させなければいけない。
また映画BladeRunnerのデザインで有名なSyd Meadはコンセプトとデザインの違いを説明する。
あらゆるものに先立ったあるのがコンセプトです。コンセプトからアイデアは生まれますが、コンセプトデザインに何ら境界はありません。
宗教に例えれば神やアラー、エホバなどの崇高な存在がコンセプトであり、キリスト教、イスラム教、仏教などの宗教はアイデアに相当します。そして協会やシナゴーグやモスクなどの物理的な建物がデザインにあたるわけです。
そして、$100ラップトップ「XO」のデザインや、NewYork市の公衆衛生局が主催した無料コンドーム配布キャンペーンでディスペンサーやコンドームのパッケージまでデザインした Yves Beharは TEDカンファレンスで語る。広告についての痛烈な一言。
"... advertising is the price companies pay for being un-original"
そして、デザインの価値とは何かについて...
金銭的な価値もそうだが、環境やサスティナビリティの価値、省エネルギー、教育、ヘルスケアを向上するといった社会を変えるような価値を生み出すのがデザインなのだと。
下記のTEDカンファレンスはデザインについて考えるときの指針となる。

